最近はおうち時間が多いので、韓国人彼氏のぷーさんと韓国ドラマを毎日見ています。
韓国ドラマレビュー第一弾の彼女はキレイだった(ここから)、第二弾のショッピング王ルイ(ここから)に続いて今回第三弾ですが、私の名前はキム・サムスンを最後まで見ました。
韓国ドラマに疎いわたしでもタイトルを聞いたことがあるくらい有名で人気だったドラマです。しかし最後まで見て、「なぜあんなに人気があったのだろう」と感じました。本日は私の名前はキム・サムスンを見るべきか否かレビューをお伝えします。
目次
なぜキム・サムスンは人気を博したのか
私の名前はキム・サムスンの概要
私の名前はキム・サムスンが放映されていたのは、今から15年も前の2005年6月1日から2005年7月21日です。韓国MBC放送の毎週水曜日と木曜日枠で、全16話放送されました。韓国のドラマ枠は今でも週2で放送されていて、日本にはないシステムで面白いですね。放送当時、50%を超える視聴率を維持するほど人気があり、サムスン・シンドロームという現象も韓国内で引き起こしたドラマです。もちろんTV大賞も受賞しています。
元々の原作はインターネット小説ですが、ドラマとは内容が異なっており、ドラマを見てキム・サムスンのファンになった視聴者が小説を読むとがっかりすると言われていました。ドラマの方が出来が良かったんでしょう。
キム・サムスンの韓国放映後にはハンガリーやトルコなどにもドラマが輸出され、現地で放映されました。特にトルコにはとサムスンという発音の地域があった関係でとても人気がありました。また、アメリカや中国でもキム・サムスンのリメイクが制作されました。
主要キャスト
サムスン役のキム・ソナは、元々は綺麗なお姉さん役を演じることが多かったのですが、このドラマで初の二流な役を演じ、役作りのために太ったそうです。2005年の演技対象も受賞しました。
サムスンの相手役の御曹司は、ヒョンビンが演じています。最近の超人気ドラマ、愛の不時着で主演しているヒョンビンの若さが見どころの一つかもしれません。このドラマでのヒョンビンは体の線がすごい細い印象です。
ヒジン役の超美人チョン・リョウォンは、私の名前はキム・サムスンが初めてのドラマデビューでしたが、それを感じさせない演技力と美しさで一気に主役級の人気女優となりました。また、オーストラリア出身ということで英語もペラペラです。ドラマ内では自然な英語を話していて惹きつけられます。
ヘンリー役のダニエル・ヘニーは、お母さんが韓国人、お父さんがアメリカ人でアメリカ育ちの俳優です。撮影当時は本当に韓国語があまり喋れず、ドラマ内では9割が英語のセリフです。キム・サムスンの放映後、韓国でも人気俳優となりましたが、現在はアメリカハリウッドで活躍しています。ヘンリーとヒジンの英語でのセリフが多くあったことも当時は珍しく、キム・サムスンが人気ドラマとなった一つの要因かもしれません。
サムスンという名前のイメージ
ドラマの話の中で、主人公のサムスンは「自分の名前が恥ずかしくて嫌だ」と何回も言っており、また周囲の人もサムスンという名前を聞くと笑ってしまうシーンが描かれています。
改名届を出すほどサムスンという名前を嫌がっており、韓国人の名前に疎いわたしのような日本人からすると、サムスンという名前がなぜおかしいのか分からないのですが、韓国人彼氏のぷーさんに聞くと「犬の名前みたい」「普通には存在しない」「田舎っぽい」などのイメージがあるということでした。
また、そのように自分の名前を笑われながら生きてきたサムスンはちょっと垢ぬけていないというか、30歳なのにあまり若々しさがないのですが、それが放映当時はニューヒロインとして新しく魅力的に見えていたのでしょう。
当時、知られていなかったパティシエという職業にフォーカス
2005年当時、韓国ではパティシエという職業はあまり知られていませんでしたが、キム・サムスンのドラマ放映によってパティシエの存在が多く知られるようになり、今までのドラマでは焦点が当てられなかった職種や職場ということもヒットの要因でした。
また、私の名前はキム・サムスン放映後には、パティシエの専門学校に通う人が増えたり、パンやお菓子作りをする人が増え、文字通り社会現象となりました。ドラマ内でサムスンが通っていたフランスの製菓学校、ル・コルドン・ブルーに留学する人も出ました。
ただ、流行りにのってパティシエを目指した多くのひとたちは、ドラマではあまり描かれていなかったパティシエの大変さを知り、専門学校に入学したのはいいものの途中で退学する人も多かったようです。
私の名前はキム・サムスンを2020年に視聴した時の違和感
15年前のドラマである私の名前はキム・サムスンを現時点で見ると、「なんでこんなに人気だったのだろう」と思うような箇所がいくつかあります。
ヒョンビン演じる主役のジノンが良い男に見えない
2005年当時にはセンセーショナルな主人公だったのかもしれませんが、2020年の現時点でドラマを見ると、御曹司でイケメンである主役のジノンが全く魅力的な男性に見えません。特に、すぐ怒って物を投げたり、ドラマ終盤になっても二股をかけたりと「なんでサムスンはこんな男性に惹かれているの?」と思ってしまいます。
韓国ドラマでよく見られる、最初は超冷たかったのに段々と自分にだけ優しい態度になる、というようなギャップ萌えもあまり感じられず、「サムスン、こんな男を選んでいいの?お金だけが目当てなの?」と忠告したくなってしまいます。
とにかく出演者たちが怒ってうるさい
まさにわたしが韓国ドラマに抱いていたイメージですが、主役のサムスンもジノンも、二人のお母さんたちも職場のひとも、みんなとにかく怒鳴り声がうるさいのです。殴ったり、叩いたり、怒ったりのシーンがとても多く、爽やかな気分で見れるドラマではありませんでした。
最近の韓国ドラマではたくさんの登場人物が怒鳴ったり怒ったり、はあまり見られないですよね。時代の変化なのでしょうか?
同じシチュエーションのシーンが多い
ジノンとサムスンの元カレが同じパターンで殴り合ったり、サムスンのお見合いが上手くいきそうなシチュエーションで邪魔が入ったり、同じシチュエーションのシーンがとても多い印象でした。もうこの展開見飽きたよ、となってしまいました。韓国人のぷーさんでさえ「またこの展開?何回やるの?」と言っていました。笑
生々しいトイレシーンが多い
なぜか分かりませんが、私の名前はキム・サムスンはトイレシーンがとても多かったです。しかも、生々しくトイレの音付き!そして無意味にトイレシーンが長いです。ご飯をたべているときに見ていたので、「うわっ」と思わず口に出してしまいました。
また、サムスンや職場のコックなども調理服のままトイレの床に座り込むシーンも多く、このコロナの環境下で見ると衛生観念がやばいと思ってしまいます。笑 そしてトイレシーンだけでなく、酔っ払って戻してしまうシーンも生々しく、変なところでリアリティを出さないでほしかったです。
結論
この皆さんが暇を持て余しているおうち時間に、私の名前はキム・サムスンを見るべきか否かですが、わたしとしてはNOです。ヒョンビン好きなら見る価値はあるかもしれませんが、展開やスピード感、登場人物の魅力など総合的に考えてあまり面白く感じられませんでした。
それでは本日は私の名前はキム・サムスンのドラマレビューでした。
ありがとうございました。
もぐ
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