海外旅行に赤ちゃんを連れて行くとき、飛行機は不安要素の一つですよね。でも、事前に国際線搭乗の一連の流れを知っていれば快適な空の旅を楽しめます。この記事では、私が実際に国際線で生後4ヶ月の赤ちゃんを連れて韓国へ行った際の乗り方をお伝えします。
選ぶべき航空会社や座席、必要な持ち物、チェックインから搭乗までの流れなど、これらの知識を事前に知っておくだけで、赤ちゃんもママもパパも安心して国際線の空の旅を楽しめます。
目次
赤ちゃん連れにおすすめの航空会社・座席
赤ちゃんとの旅行先が決まったら、まずは飛行機の予約です。
安さ重視で飛行機を予約する方もいるかと思いますが、1歳未満の赤ちゃん、特に生後半年以内の赤ちゃんとの飛行機ならばバシネットが有るか無いかでは雲泥の差です。
バシネットとは、飛行機内の壁に設置する赤ちゃん用のベッドです。
まだ首が座っていない赤ちゃんや、お座りができない赤ちゃんとの飛行機の旅は大変ですが、航空会社が提供してくれる「バシネット」を利用すれば、快適に過ごすことができます。
バシネットは基本的にシートベルトサインが消えてから設置されるのですが、バシネットがないときにはどうするかというと、ひたすら赤ちゃんを抱っこしていなければならないのです。
まだ月齢の小さい赤ちゃんを長時間抱っこするとなると、横抱きとなります。
そして、飛行機内の狭い座席だと肘掛けや隣の人とのスペースの兼ね合いで横抱きがとても大変です。
バシネットに赤ちゃんを寝かせる(横たわらせる)時間が数分あるだけで、ママ・パパの疲労度が大きく変わります。
このバシネットですが、安めの航空会社には設置されていないことが多々あります。
例えば、日本の航空会社ではJALやANAにはバシネット提供がありますが、スカイマークにはありません。
韓国の場合は、大韓航空にはバシネット提供がありますが、エアプサンやジェジュエアーにはありません。
そして航空会社によって、バシネットが使える機体や、赤ちゃんの身長体重制限、予約方法が大きく異なります。バシネットを使用したいときには必ず公式ウェブサイトを参考にし、問い合わせてみてください。
予約する際にはバシネット席が取れなくても、当日チェックインの時にバシネット席に変更してくれることもあります。
また、バシネットがない飛行機に乗る場合のおすすめの座席は一番後ろの列です。
子持ちCAさん直々に教えてもらいましたが、一番後ろの列の席は、飛行機後方のスペースがあるのでグズったときにすぐに席を立つことができ、トイレも近いのでオムツ替えも迅速にできるというメリットがあります。
また、ビジネスクラスにして広い座席に座るという手もありますが、他のお客さんもわざわざ高いお金を出してビジネスクラスを選んでいるので、近くにぐずっている赤ちゃんがいたら内心穏やかではないのでは、と個人的には萎縮してしまい選択肢にはありませんでした。
生後半年以内の赤ちゃんと国際線に乗るならば、バシネット席をおすすめします。チケットを取る前にバシネットがある航空会社か確認してみてください。
赤ちゃん連れの国際線、機内への持ち物
赤ちゃんと一緒に国際線に乗る場合、飛行機内に持っていく荷物選びは重要です。
私たちは3時間超のフライトで、以下の荷物を持ち込みました。
- 明治ほほえみ液体ミルク2缶(飛行機搭乗前に飲ませる用と、飛行機内で飲ませる用)
- 明治ほほえみキューブタイプ3袋(飛行機を降りてからすぐに飲ませられる用と予備)
- 哺乳瓶2セット
- 水筒(お湯入り)
- 赤ちゃん用純水ペットボトル2本
- おむつ7枚
- お尻拭き
- おむつ替えシート使い捨てタイプ
- おしゃぶり
- 着替え3組
- おもちゃ2つ
ブランケットは必要であれば飛行機内で貸してもらうつもりだったので持ちませんでした。
生後4ヵ月の我が子はミルクを全量飲んだり飲まなかったりするので、念のため多めに哺乳瓶を持ち、メインで飲ませるミルクは機内でもすぐに準備ができる液体ミルクにしました。
今まで液体ミルクを使ったことがなく、機内で初めて使用したのですがとても便利でよかったです。
お腹が空くとすぐに泣くタイプなので、調乳やお湯をCAさんに頼む暇がないと思い液体ミルクにしましたが、準備時間を待てる赤ちゃんならば機内で調乳してもいいと思います。
おもちゃは月齢によって必要なものが違うかと思いますが、生後4ヵ月ではまだ手でおもちゃを掴んだりしないので、小さな人形と、きらきら優しい音がでるおもちゃの二つだけ持ち込みました。
航空会社によってはおむつの用意があるので、こちらも事前にチェックしてみてください。
赤ちゃん連れの国際線、搭乗の流れ
赤ちゃん連れの国際線、チェックインから搭乗まで大人だけの飛行機の旅とは少し違う点があります。私たちは成田空港第一ターミナルから、大韓航空を使って韓国に行ったので、その流れをご説明します。
チェックインカウンター
成田空港では各航空会社が、機械でセルフチェックインすることを推奨しています。
しかし、赤ちゃんがいるとベビーカーとスーツケースで手がふさがっていたり、赤ちゃんの機嫌が悪くならないようにセルフチェックインの機械を操作するのは難しいですよね。
大韓航空は、セルフチェックインを行っていなくても赤ちゃん連れはそのままチェックインカウンターに向かい、すべての手続きをスタッフさんが行ってくれます。
それだけでなく、モーニングカームという大韓航空の上級会員専用レーンに並ばせてくれ、優先的にチェックイン手続きをしてくれました。
ベビーカー
大韓航空の場合、持参のベビーカーで保安検査場を通過し、飛行機の搭乗口でベビーカーをスタッフさんに預けて、飛行機を降りるときに出口でベビーカーを用意してくれるというサービスがあります。
こちらもバシネット同様、生後半年未満の赤ちゃん連れにとってはとても便利で助かるサービスです。航空会社によってサービスの有無が違うのでチェックしてみてくださいね。
ちなみに金属探知機ゲートをくぐるとき、成田空港では「大人ひとりで通り、赤ちゃんが乗ったままのベビーカーを職員さんが押して通る」という方式でしたが、大韓航空では「大人が赤ちゃんを抱っこして金属探知機を通り、職員が空のベビーカーを押して通る」という方式でした。
保安検査場
保安検査場はベビーカーを押したまま荷物検査からスタートします。
赤ちゃんがいる場合、調乳用のお湯が入った水筒や赤ちゃん用のお水のペットボトル、液体ミルクの持ち込みが可能です。
一応中身をチェックされるので、ミルク関係の荷物はひとまとめにしておいたほうが安心です。
前述のとおり、金属探知機の通り方は空港によって違います。
出国審査は現在ほとんどが無人の機械で、セルフでゲートを通る仕組みになっています。しかし無人ゲートはベビーカーが通れないので、有人のゲートに案内されました。
出国審査の際、赤ちゃんは寝ていたのですが、ベビーカーに乗せたまま職員さんが顔をのぞきこんで確認してくれたので赤ちゃんを起こすことなくゲートを通過できました。
空港内での授乳室・おむつ替え
成田空港では、出発ターミナルにも保安検査場を通過した搭乗口近くにもベビールーム(授乳室)があります。
とても清潔で、調乳用の給湯器や、ミルクを冷ます水道、おむつ用のごみ箱もあり快適に利用することができました。
赤ちゃん連れの優先搭乗
大韓航空の場合、赤ちゃん連れは優先搭乗があり、上級会員よりも早く一番に機内に案内されます。アナウンスで呼ばれるのではなく、スタッフさんが直接私たちのもとに来てくれて「あと2‐3分で機内に案内するので、ベビーカーをたたんでおくように」と言われました。
Boarding timeの5分前くらいに機内に案内され、他のお客さんが乗り込む前に、ゆっくりと荷物を整理することができ、おもちゃを出したり、ミルクやおむつがすぐに取れるように身の回りを整えました。
赤ちゃん連れの国際線、機内での過ごし方
優先搭乗で飛行機に乗ると、他のお客さんが全員乗り込むのを待ち、飛行機が実際に動き出すまで結構時間がかかります。
ぐずらないように立って赤ちゃんをあやしたり、おもちゃを見せたりして離陸まで時間をつぶしました。
離陸時の赤ちゃんの耳抜き
離陸時に赤ちゃんの耳抜きは必要か必要でないか、色々な説があるのですが、私は初めて赤ちゃんを飛行機に乗せるので念のため離陸時はおしゃぶりをくわえさせてチュッチュと吸わせていました。
本当はミルクを飲ませたかったのですが、授乳時間の調節がうまくできなかったのです。
そのおかげか、耳を痛がるようなそぶりもせず離陸の際も大きな音にも驚かずにリラックスしているように見えました。
赤ちゃん連れの機内食
バシネットが設置される前に機内食が運ばれてきました。
赤ちゃんを膝上で抱っこしているのでもちろん機内食は食べられないので、まずはぷーさんに食べてもらい、食べ終わったら抱っこを交換してもらい私が食べようとしていたのですが、途中でシートベルトサインが消え、バシネット装着の流れになりました。
ちなみに機内食は、あとから一人分持ってきてもらえるように頼むことができました。
赤ちゃんが離乳食を食べられる月齢の場合、大韓航空では赤ちゃん分の機内食を頼むことも可能でした。
バシネット
バシネットは、シートベルトサインが消えてからCAさんが設置してくれます。
韓国行きの際、離陸から1時間たってやっとシートベルトサインが消えました。それまでは自分のシートベルトも外すことができないので、身動きを一つも取れずにずっと膝上抱っこで辛かったです。
シートベルトサインが消えたあと、すぐにCAさんが来て2分ほどでバシネット設置が完了しました。
韓国行きの際には、バシネットに直接赤ちゃんを寝かせましたが、日本に戻る便ではバシネットのうえにブランケットをひいてくれて、シーツ代わりにして赤ちゃんを置くことができました。
同じ航空会社でもCAさんによって対応が違うのかもしれません。
赤ちゃんがバシネットにいるあいだ、大人は体が解放されるのでとても楽で助かりました。
飛行機内のミルクのあげ方
前述のとおり、飛行機内で飲ませるミルクは機内でもすぐに準備ができる液体ミルクにしました。
今まで液体ミルクを使ったことがなく、機内で初めて使用したのですが、缶を開けてふたを設置すればすぐに飲ませられるのでとても便利でよかったです。
液体ミルクを少し温めるために、飛行機搭乗2‐3時間前からスカートのポケットに入れて人肌で温めていました。
一点だけ難しかった点は、液体ミルクが一缶240mlなのですが外からはどのくらい残っているのか見えないので感覚でミルクの量をはからなければなりませんでした。
実際に飲ませた液体ミルクはこちらの明治ほほえみ液体ミルクです。
日本に帰ってくる際も同じミルクを機内持ち込みしましたが、釜山の金海空港保安検査場では、「日本には液体のミルクがあるのね!不思議だわ~」と職員さんに感心されました。笑
飛行機内のおむつ替え
ミルクを飲んだ後、赤ちゃんがうんちをし、恐れていた機内でおむつ替えをする事態になりました。
ぷーさんと二人で後方のトイレに向かい、CAさんにおむつ替えしたい旨を伝えると準備をするのでお待ちくださいと言われました。
トイレの個室3つのうち、おむつ替え台がついているのは1室のみということで、前の人が使用した後、CAさんがおむつ替え台を設置してくれ、その上にシートを引いてくれました。
おむつ替え台は横向きで、体感ですが80cm以上はあり予想より大きくてうんちをしていてもおむつが替えやすかったです。
飛行機が着陸態勢に入ってしまったので、ぷーさんにおむつ替えを手伝ってもらうためトイレのドアは開けっ放しでおむつ替えをすることができました。
CAさんによると、飛行機の機体が新しければ新しいほどおむつ替え台も広くなっているそうです。
航空会社や機体によると思いますが、大韓航空では快適に機内でおむつ替えをすることができました。
赤ちゃん連れの国際線、着陸後
3時間強のフライトを終え、無事に韓国に到着しました。飛行機を降りるときには荷物をまとめてゆっくり降りたかったので最後のほうに降りました。
飛行機をおりると、ビニール袋に入れられたベビーカーが地面に横になって置かれていました。ベビーカーをセットし終わると、スタッフさんがエレベーターまで案内してくれて簡単に入国審査ゾーンに行くことができました。
入国審査は有人レーンに優先的に案内され、ベビーカーに乗ったまま通過しました。
家を出てから約8時間、やっと釜山空港を出ることができました。
初めての赤ちゃん連れの飛行機、そして国際線。ヘトヘトになりましたが自信が付きました。
みなさんも赤ちゃんと快適な国際線の旅ができるよう祈っております。
Youtubeで実際の赤ちゃん連れ国際線の様子を公開しています。
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