2022年現在、わたしたち夫婦のもとにウリ赤ちゃんが来てくれましたが、実はその前に赤ちゃんが来てくれたことがあります。
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モカちゃんの話⑦
手術の翌日は会社を休んで一日中ベッドの上で好きな韓国ドラマを見たり、漫画を読んだりごろごろして過ごしました。お腹の痛みも出血も1日で大分おさまってきましたが、同時につわりもおさまってきて、なんだかモカちゃんが居たことの形跡が無くなっているようで悲しくて、朝から夜までずっと泣いていました。
手術から数日たっても、ふとしたときに急に涙が出てきたり、夜寝れなくなることがありましたがそんなときはいつもぷーさんがポジティブな言葉をかけてくれました。これから私は一生幸せになれないんじゃないかという気分でしたが、ぷーさんが「幸せになれるよ」と言ってくれると安心しました。「もう一度赤ちゃんが来てくれればうれしいけど、もぐちゃんと二人でも幸せだよ」と言ってくれたのも立ち直れるきっかけとなる言葉でした。
手術の翌週に病院へ行くと、先生が「旦那さんは元気?心が優しくて良い旦那さんね」と言いました。多くの患者さんを受け持っている先生が、一回しか会っていないぷーさんのことを覚えていて褒めてくれたのがすごく誇らしくてうれしかったです。
手術から1か月半後、生理が再開しましたが今まであった生理痛がまったくないことに気づきました。その時だけでなく、その後の生理も1mmも痛みがないのです。もしかしたらモカちゃんは私のお腹の悪いところを持って行ってくれたのかもしれないと思いました。
モカちゃんがお腹にいた2か月間、たった2か月かもしれないけど、私は心も体も確かに「お母さん」でぷーさんは「お父さん」でした。つわりは大変だったけど、毎日が温かくて幸せな3人家族の時間でした。
モカちゃんのことは、友達や親せきにも言ってませんでしたが今回漫画にしようと思ったのは、手術後の悲しかった時期に、いろんな人の流産の体験談をSNSで見て、共感して少し楽になれたからです。
10人に一人は初期流産になるといわれていますが、現実で私の周りの友達や知り合いで流産になったという人はいません。みんな言わないだけかもしれないし、日本ではまだ流産の話をすることはタブーのような雰囲気があるからかもしれませんが、同じ思いをした人の経験談に共感することは傷を癒すことにつながると思い、いつもは明るい話題しか描かないこのアカウントにも掲載しようと思いました。
また、DMでたくさんメッセージをいただきありがとうございました。優しい言葉をかけていただいて感動しました。
モカちゃんのことがあったので、ウリ赤ちゃんを妊娠している今、不安がいっぱいで毎週産婦人科へ行って元気かどうか確認しています。(妊娠初期は本当は月1の診察でいいのです)
こういった背景があり、妊娠している1日1日が貴重で愛おしく感じていて、ウリ赤ちゃんの妊娠記録を描いています。
無事にウリ赤ちゃんが生まれますように!
次回からはウリ赤ちゃんの妊娠記録に戻ります(*^^*)
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