ある日、韓国人夫ぷーさんが突然こんな提案をしてきました。
パソコン画面をのぞき込むと、おしゃれなフレンチレストランではないですか。それにお値段もお高め。二人ではめったに行かないようなレストランだったので、たまには行こうか、と17時半からのディナーコースを予約しました。
メニューは「シェフのおすすめコース」のみで、旬の食材を使った魚料理や肉料理、ということしか書いていません。ますます期待が高まります。
麻布十番の揚げたておせんべい 豆源
日韓カップル、日韓夫婦にとって麻布十番は韓国領事館というイメージが強いかと思います。私もぷーさんがビザを申請したり、結婚の手続きをするときには麻布十番にくっついていきました。しかし、観光や遊ぶ街として麻布十番に行くのは初めてなので、ディナーだけじゃなくて早めに行って麻布を満喫しようと思いました。
麻布十番に詳しい友達におすすめされたお店が豆源という豆菓子のお店です。しかしオススメは豆ではなく、揚げたての塩せんべい。麻布十番の改札を出て、地上に向かう階段の時点でもう香ばしい匂いがしていました。豆源は都営大江戸線「麻布十番」7番出口から徒歩2分。とても分かりやすいところにあります。
お店の中で塩せんべいを揚げている様子も見れて、とりあえず小さいパックで買ってみました。サクサクで、塩味もちょうどよく美味しい!
麻布十番のおしゃれパン屋さん Scene Kazutoshi Narita
友達から麻布十番グルメとしてもう一軒おススメされたのが、こちらのパン屋さんScene Kazutoshi Naritaです。
お店の外まで列が続いていて、テイクアウトのみのお店です。シェフパティシエの成田一世さんは、ニューヨーク・タイムズ紙のパン・スイーツ部門でBest of New Yorkに選ばれるなどすごいお方。
私達はお昼ご飯として、クロワッサン、カヌレ、卵サンドを買いました。お値段は高めですがもう見た目からして最高に美味しそうです。
落ち着いて食べれるところを探して、ベンチのある近くの広場に行きました。後から知ったのですがパティオ十番と呼ばれる広場で麻布十番のシンボルマークだそうです。色々なドラマのロケ地にも使われているそう。さて、ベンチに座ってScene Kazutoshi Naritaのクロワッサンをぷーさんとパクり。
感動的なクロワッサンはサックサクなのにバターがジューシー!3個くらい食べたかったです。そしてScene Kazutoshi Naritaといえばカヌレというくらい有名なカヌレは食べたことのない食感と甘さが最高。なんていうでしょう、高級なプリンパン?(語彙力のなさ笑)
そして卵サンドは食べ応えのある卵がプリプリとしており、良い味付けで食パンもモチモチです。これは久々にヒットしたパン屋さんでした。次に韓国領事館に行くときも買うと思います。
麻布十番の高級フレンチ ALLIE(アリエ)
ぷーさんが予約してくれた高級レストランALLIEは、麻布十番のビルの一角にあります。麻布十番は数多くのおしゃれなレストランがありますが、ここを選んだのは、コロナ対策がしっかりとしてそうだったからです。ただでさえ一度に入れるお客さんが少ない隠れ家的なお店なのですが、いまはコロナ対策で一回に入れるお客さんを3組までとしているとのこと。
実際に席に着くと、ひとつひとつのテーブルには高い壁があり、他にどんなお客さんがいるのか全く見えません。カウンター席には全くお客さんを入れていないので、半個室というイメージでしょうか。
慣れない空間にドギマギしていると、ウェイターさんに「お飲み物は何にしますか?」と聞かれました。
メニュー無しで飲み物を頼むってどうすればいいの?
すかさず食べログで検索し、1杯2,000円だという口コミを見つけ、白ワインと赤ワインを一杯ずつ頼みました。
さて、事前に予約したコースは「シェフのおすすめコース」。どんな料理が出てくるのか分かりませんが旬の野菜やお肉、魚を使っているという説明だけが食べログにありました。アレルギーと苦手な食材をウェイターさんに聞かれ、ワインを乾杯したところでコースがスタートしました。
一品目はアミューズ・ブーシュ。ケークサレというおかず系パウンドケーキと、菊芋のスープです。ケークサレは、お好み焼きみたいな味。パサパサではないけどしっとりもしていない、これがケークサレか。(初めて食べたから正解が分からない)
菊芋のスープはじゃがいものスープのような飲みやすい味です。素材を生かしている感じなので、菊芋独特の苦みというか癖?が私は少し苦手でした。うーん、出だしが不穏な雰囲気ですがこれからどうなるでしょうか。
2品目は、北寄貝/白い野菜/フロマージュブランと酒粕
芸術的な見た目です。白い野菜は、アスパラやフキノトウ。そして歯ごたえのある貝。やはりこちらも素材の味を活かしているのでフキノトウは苦くて、もう一味何かが欲しい!と思いました。ぷーさんは生の貝が苦手なので私にくれました。
3品目は、スッポン/ヤリイカ/スープ・ド・ボワソン
ぷーさんに、スッポンって何?と聞かれ、高い亀だよ。と答えたら思いっきり引いていました。刻んだスッポンがムースになりイカに詰められています。スッポンを初めて食べるわたし、高級食材なのでワクワクしていましたが、実際にスッポンの食感が感じられるとちょっと気持ち悪くなりました。笑 野菜の天ぷらとスープはとても美味しかったのですが、メインが残念。
ここでパンが来ました。このお店に来る前に、Scene Kazutoshi Naritaで感動的なパンを食べてしまったのでパン自体は普通と思いましたが、変わっているのがバターの隣の固形になったオリーブオイル。とてもおしゃれです!
4品目は、平鱸/蕪
揚げ焼きしたスズキはとても美味しく、身もプリプリです。スープは三種類のカブを使って煮汁を取ったものでこちらも自然な甘みがあって美味しかったです。
5品目は、ジビエのトゥルト
見た目はとても美しいお肉のパイ包み。さて、中身は鴨肉と鹿肉ということ。鴨と鹿という日本語を知らないぷーさんに説明すると、えええ、普通の牛肉とか豚肉じゃないんだ。。と。私もそう思います。一口食べてジビエ独特の臭みにやられた私はギブアップ。パイだけ食べてお肉はぷーさんにパス。残念でした。
6品目は、黒七味の香るショコラ/抹茶/白ごまのアイス
デザートの見た目のとても綺麗なこと。チョコレート大好きなぷーさんに、黒七味って何?と聞かれ唐辛子だよと教えてあげた時の表情は忘れられません。ぷーさんはうわぁ、、、と衝撃の味だったようですが、私的には七味のピリッとした感じとチョコがマッチして美味しかったです。白ゴマのアイスもさっぱりとしていて良い感じ。
7品目は、食後のお飲み物/ミニャルディーズ
ぷーさんはホットコーヒー、わたしはレモングラスのハーブティーにしました。
ミニャルディーズとして普通のチョコレートが出てきて安心。というか終わりよければすべてよしだな、と思いました。
麻布十番グルメ総評
麻布十番の高級フレンチレストラン、ALLIEは二人で30,120円でした。フレンチに慣れ親しんだ方なら、変わった料理で楽しめるのかもしれませんが、あまり慣れていない私にとっての満足度は
★☆☆☆☆(星1つ)です。
無難な魚、無難なお肉でおしゃれな料理を食べたかったな~と思いましたが、良い経験になったといえばそうですね。私としては前にぷーさんと2人で行った、第一ホテル東京のアンシャンテのほうが美味しく、雰囲気も私に合っていました。
それにしても麻布十番にはほかに行ってみたいレストランがたくさんあります。またお金をためたらぷーさんと行ってみようかな。
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