2022年現在、わたしたち夫婦のもとにウリ赤ちゃんが来てくれましたが、実はその前に赤ちゃんが来てくれたことがあります。
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モカちゃんの話④
私が通っていた産婦人科は、待合室にいくつも画面があり、順番が来たらチャイムのような音楽と一緒に診察番号が画面に表示され、待合室に入る仕組みになっていました。嫌な予感がしていた私は、そのチャイムの音楽が鳴るたびにビクッとして、自分の番号が呼ばれるまで心臓がバクバクしていました。
診察台に乗り、内診が始まると先生の手が止まってこう言いました。
心臓が動いてないみたい…
この一言と、この場面は一生忘れないと思います。
嫌な予感が当たり、先週出血したときにやっぱりモカちゃんに何かあったんだ、という悲しさと、今は心臓が動いていないけど何か処置すれば動き出すんじゃないかという願いが色々あふれてきて、診察台の上で泣きました。
場所を移動して、先生から説明がありました。もしかしたら、ということがあるかもしれないから来週また確認してみましょうということを言われた気がしますが、私は悲しさとパニックでずっと泣いていて内容をあまり覚えていません。私が無理して運動したせいだと自分を責めました。
モカちゃんにも申し訳ないし、妊娠を誰よりも喜んでくれたぷーさんにも本当に申し訳ないと思いました。
診察室を出て、待合室のソファで泣きながらぷーさんに電話しましたが仕事中で出ませんでした。涙が止まらないまま家まで一人で帰ると、家の前にぷーさんが立っており、余計に涙が止まらなくなりました。ぷーさんにたくさん謝ったことを覚えています。
無理して運動しなければよかった、出血したときに病院に何と言われても受診しに行けばよかった、と後悔が止まりませんでした。初期流産は母体の責任ではないと言われていますが、安静にしていればモカちゃんは生き続けたのではないかと今でも思っています。
家に帰って、泣きながら初期流産についてネットで検索しました。当たり前のことですが、一度停止した心臓が動きだすなんてことは書いておらず、モカちゃんは本当に死んじゃったんだ、と少しずつ実感していきました。
泣き続けている私を心配したぷーさんは、今から私の実家に帰ろうと提案してくれ、私の両親に事情を説明して一緒に帰省しました。
モカちゃんの話⑤につづきます。
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